Claude Code とは — ターミナルから始まった Anthropic の Coding Agent、2026年の全体像
Anthropic の Claude Code は、ターミナル・IDE・デスクトップ・ブラウザ・スマホのどこからでも動く自律型 Coding Agent。何ができて、いくらで、どう拡張し、ログはどこに残るのか — 英語の公式ドキュメントを日本語で一枚に。全項目スペック表つき。

Claude Code は Anthropic が提供する Coding Agent です。2025年にターミナル専用ツールとして登場し、2026年現在は ターミナル・VS Code / JetBrains・デスクトップアプリ・ブラウザ・スマホアプリ の5つの入口から同じエンジンを使えるようになりました。この記事では「初めて名前を聞いた人」が全体像をつかめるよう、公式ドキュメントの内容を日本語で整理します。
30秒でわかる Claude Code
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | Anthropic(Claude の開発元) |
| 種類 | 自律型 Coding Agent(コードを読み、編集し、コマンドを実行する) |
| 動く場所 | ターミナル / VS Code・Cursor / JetBrains / デスクトップアプリ(Mac・Windows) / Web(claude.ai/code) / iOS・Android |
| 料金 | Pro $20/月〜(Claude のサブスクに含まれる)。Max $100/月〜、Team、Enterprise、API 従量課金も可 |
| モデル | Claude ファミリー。Amazon Bedrock / Google Cloud / Microsoft Foundry 経由でも利用可 |
| 拡張 | CLAUDE.md、スキル、フック、MCP、サブエージェント、Agent SDK |
| ログの保存先 | ~/.claude/projects/(ローカル・平文・既定30日で削除) |

「補完」ではなく「エージェント」
Claude Code は、エディタ内でコードを補完するツールではありません。指示を受けると リポジトリ全体を読み、複数ファイルを編集し、テストやビルドを実行し、結果を見て修正する までを一続きでやります。公式が挙げる典型的な使い方は次のとおりです。
- 未テストのコードにテストを書き、走らせ、失敗を直す
- プロジェクト全体の lint エラーを一括修正、依存関係の更新、リリースノート作成
- バグの症状を貼ると、原因を追跡して修正まで行う
- git の操作(ブランチ作成・コミット・PR 作成)を代行
- CI(GitHub Actions / GitLab CI)で PR レビューや issue の仕分けを自動化
ターミナル版は Unix 流に パイプでつなげる のも特徴です。
# ログを流し込んで異常を報告させる
tail -200 app.log | claude -p "異常があれば Slack に知らせて"
# 変更ファイルだけをセキュリティレビュー
git diff main --name-only | claude -p "これらのファイルをセキュリティ観点でレビュー"
5つの入口 — どこから使うか
同じ CLAUDE.md・設定・MCP サーバがどの入口でも共有されます。
| 入口 | 向いている使い方 |
|---|---|
| ターミナル(CLI) | フル機能。スクリプト化・CI 連携・パイプ処理 |
| VS Code / Cursor / JetBrains | インライン差分、@メンションでファイル指定、プラン確認 |
| デスクトップアプリ | 差分を視覚的にレビュー、複数セッション並列、定期タスク |
| Web(claude.ai/code) | ローカル環境不要。長時間タスクを投げて後で確認 |
| スマホ(iOS / Android) | 外出先からタスク開始。claude --teleport で後からターミナルに引き取れる |
さらに、手元のセッションをスマホから続ける Remote Control、Slack で @Claude にバグ報告を投げると PR が返ってくる連携、Telegram / Discord からセッションにイベントを流し込む Channels も用意されています。

2026年に増えた主な機能
サブエージェントと並列実行
1つの親エージェントが複数の子エージェントに作業を分担させ、結果をまとめる仕組み。大きなリファクタや横断調査で効きます。複数セッションを一画面で見守る background agents(Agent View)も追加されました。
定期実行(Routines / scheduled tasks)
「毎朝の PR レビュー」「夜間の CI 失敗分析」のような繰り返し作業を、クラウド側(Routines)またはローカル(Desktop の scheduled tasks)で定期実行できます。CLI からは /schedule で作成。
スキル・フック・プラグイン
- スキル:
/review-prのような手順をパッケージ化してチームで共有 - フック: ファイル編集後に自動整形、コミット前に lint、といったシェルコマンドの自動実行
- CLAUDE.md: プロジェクト直下に置く指示書。コーディング規約や設計方針を毎セッション読み込む
- auto memory: 作業中に学んだことを自動でメモし、次回に引き継ぐ
Chrome 連携と Agent SDK
ブラウザを操作して動いている Web アプリをデバッグする Chrome 連携、Claude Code のツール群を使って自前のエージェントを組む Agent SDK も提供されています。
全項目スペック表(2026年8月時点)
シリーズ全製品を同じ項目で並べています。横断比較はランキング記事へ。
| 項目 | Claude Code |
|---|---|
| 基本 | |
| 提供元 | Anthropic |
| 初出 | 2025年(研究プレビュー → 一般提供) |
| CLI のライセンス | 非公開(Agent SDK は公開) |
| インストール | curl / Homebrew / WinGet / apt / dnf |
| 対応 OS | macOS / Linux / Windows(ネイティブ・WSL) |
| 入口 | |
| ターミナル | ○ |
| IDE 拡張 | VS Code / Cursor / JetBrains |
| デスクトップアプリ | Mac / Win |
| Web | ○(claude.ai/code) |
| スマホ | iOS / Android |
| GitHub 連携 | GitHub Actions / GitLab CI、GitHub Code Review |
| チャット連携 | Slack、Channels(Telegram / Discord / iMessage) |
| モデル | |
| 既定モデル | Claude(Opus / Sonnet / Haiku を切替) |
| 他社モデル | 不可(Bedrock / Google Cloud / Foundry 経由は可) |
| 拡張 | |
| 指示ファイル | CLAUDE.md |
| 自動メモリ | ○(auto memory) |
| スキル | ○ |
| フック | ○ |
| プラグイン | ○(マーケットプレイス) |
| MCP | ○ |
| サブエージェント | ○(並列・カスタム定義・background agents) |
| ワークツリー分離 | ○ |
| プランモード | ○ |
| ヘッドレス | claude -p |
| 定期実行 | Routines(クラウド)/ Desktop scheduled tasks / /loop |
| ブラウザ操作 | Chrome 連携 |
| SDK | Agent SDK(TypeScript / Python) |
| 料金 | |
| 個人の最低料金 | Pro $20/月($17 年払い) |
| 上位プラン | Max $100〜 / Team $20〜125/席 / Enterprise |
| API 従量課金 | 可(ANTHROPIC_API_KEY) |
| データ | |
| 学習利用(個人) | 選択制(許可時5年保持 / 不許可時30日) |
| 学習利用(法人) | 使わない。ZDR あり |
| ログの行方 | |
| ログの保存先 | ~/.claude/projects/(JSONL・平文) |
| ログの保持 | 既定30日で自動削除(cleanupPeriodDays) |
| ログの書き出し | — |
| SHISHO 取り込み | ○ 自動(shisho setup claude-code) |
料金 — 何を払えば使えるか
| プラン | 月額(USD) | Claude Code |
|---|---|---|
| Free | $0 | 使えない |
| Pro | $20($17 年払い) | ○ |
| Max | $100〜(5x / 20x の2段階) | ○ |
| Team | $20〜125 / 席 | ○ |
| Enterprise | 要問い合わせ | ○ |
個人なら Pro($20)から 使えます。上限に当たるようになったら Max へ、という段階設計です。API キー(従量課金)や Bedrock / Google Cloud 経由でも動きます。

データの扱い — 学習に使われるのか
公式の Data usage ページによれば:
- 個人プラン(Free / Pro / Max): 「モデル改善にデータを使ってよいか」を自分で選ぶ。ON なら5年保持、OFF なら30日保持
- 法人・API(Team / Enterprise / API): 学習には使われない。標準30日保持。Enterprise はゼロデータ保持(ZDR)も可
- Web 版(クラウド実行)はリポジトリが隔離 VM にクローンされ、GitHub 認証情報はサンドボックスに入らない
ログはどこに残るのか
ここが意外と知られていない点です。Claude Code の会話(セッション)は ローカルの ~/.claude/projects/ に平文の JSONL として保存され、セッション再開のために使われます。ただし 既定では30日で削除 されます(cleanupPeriodDays で変更可)。
つまり、「なぜこのコードになったのか」を Claude Code と一緒に考えた記録は、何もしなければ1か月で消えます。

Claude Code のログを SHISHO に残す
30日で消える設計の記録を、検索できる形で残す
当社の SHISHO は、Coding Agent との対話を自動で取り込み、日記・トピックノートに変換する AI ノートアプリです。Claude Code には専用パーサがあり、SessionEnd フックを1コマンドで設定するだけで、セッションが終わるたびに JSONL が SHISHO に送られ、要約・タグ付けされて検索できるようになります。
Claude Code のほか Codex / Cursor / Copilot / Gemini CLI / Aider など約15種の Coding Agent に対応。無料プランから始められます。
SHISHO を見る →npm install -g shisho
shisho login # ブラウザで認証
shisho setup claude-code # SessionEnd フック + MCP サーバを自動設定

出典: Claude Code 公式ドキュメント、Data usage、Claude 料金ページ(いずれも 2026年8月 時点)。料金・仕様は変更される可能性があります。
よくある質問
Claude Code は無料で使えますか?
Free プランでは使えません。個人なら Claude Pro(月額20ドル、年払いなら17ドル相当)から利用でき、使用量の上限を上げたい場合は Max(月額100ドル〜)があります。API キーによる従量課金でも動きます。
GitHub Copilot や Cursor と何が違いますか?
Claude Code はエディタ内の補完ではなく、指示を受けてリポジトリ全体を読み、複数ファイルを編集し、テストやコマンドを実行して結果を確認するまでを自律的に行う「エージェント」型です。ターミナル起点で、CI やパイプ処理に組み込める点も特徴です。
入力したコードは AI の学習に使われますか?
Team / Enterprise / API などの商用利用では学習に使われません。Free / Pro / Max の個人プランでは、設定画面で学習利用の可否を自分で選べます(既定の保持期間は許可時5年、不許可時30日)。
Claude Code の会話ログはどこに保存されますか?
ローカルの ~/.claude/projects/ 配下に JSONL 形式で平文保存され、既定では30日後に削除されます。保持期間は設定 cleanupPeriodDays で変更できます。SHISHO の SessionEnd フックを使うと、セッション終了ごとに自動でクラウドに残せます。
更新履歴
- 初版公開(2026年8月時点の公式情報に基づく)